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会長挨拶
   
   強光子場科学研究懇談会の発足にあたりご挨拶申し上げます

 当懇談会は、「強光子場科学」と呼ばれる新しい学際的研究分野の学際的そして国際的な交流を目指して設立されたものです。これまでの自然科学の発展の歴史は、人類が「光」を通じて自然界の構造を明らかにしてきたことを示しています。しかし、従来の「光」はきわめて弱いものであり、その光の照射によって、物質そのものの性質が変化を受けるということはありませんでした。ところが近年、画期的な超短パルスレーザー技術の発展に伴い、従来の「光」の強さを通常の一億倍以上に強めることが可能となりました。その結果、このような強い「光の場」では、物質が光と混ざり合い、今までには予想することさえできなかったような、新しい性質を示すことが明らかとなってきました。現在、この「超短パルス強レーザー光源」を産み出した技術革新と、それを用いた基礎・応用研究、すなわち「強光子場科学」は、これまでの自然科学と工学の枠組みを越えた「次世代の学際的研究分野」として多くの注目を集めています。そして、物質変換や化学反応を「強光子場」を用いて意のままに操ることが可能になると、大きな期待が寄せられつつあります。

 この学際的研究分野である、「強光子場科学」に関する研究の対象は、「光」そのもの、その光に伴って起こる現象、また、その現象のさらなる応用など、非常に多岐にわたっています。そのため、この分野の発展にとって、異分野の研究者の交流は不可欠であるといえます。

 また、強光子場科学の研究の進展に伴い、光学材料や測定装置の技術開発が求められ、次世代の基盤技術を支える、新たな産業の発展を促すであろう事は容易に想像されます。日本の基礎科学研究において、先端計測装置を海外メーカーに依存するケースが多いという実情が大いに懸念されておりますが、この発展途上にある将来性の高い「強光子場科学」という分野は、産学提携による新しい共同研究・共同開発の契機を与えるもの期待されています。そのためには、普段から、産学の研究者・技術者が垣根のない議論の場を持ち、問題意識を共にすることが大切であると考えられます。

 こうした背景をふまえ、強光子場科学やその分野に関心のある大学や公的機関の研究者、企業・産業界の研究者または技術者が、自由な雰囲気のもとに議論を行うことができる場を提供するという理念の下に、強光子場科学研究懇談会は設立されました。当懇談会は分野、所属を問わず、自然科学・工学に基づく議論を通じ学術交流をするという理念にご賛同頂けるすべての方々に会員の道を開き、次世代の自然科学のフロンティアである「強光子場科学」研究の発展に寄与することを目的としています。

 さて、今や、研究活動は基礎・応用に関わらず、国際的な枠組みで捉えること無しには成立いたしません。日本におけるこの産学連携の取り組みとその成果を国際的に発信するとともに、国際的な規模で強光子場科学の振興に寄与することも、本懇談会の重要な目的です。

 より多くの研究者の方々が、この新しいタイプの産学連携懇談会の趣旨に賛同され、私どもとともに、懇談会の活動を盛り上げていただければ幸いに存じます。

 最後に、これまでご多忙の中、当懇談会の設立のため、熱い情熱とともに準備を進めて頂きました発起人の方々、また懇談会の理念にご賛同頂きました15社の賛助企業、また会員としてご支援頂きました皆様に、この場を借りて、厚くお礼を申し上げ、御挨拶の結びとさせていただきたく思います。  

   
 

平成15年11月27日 

強光子場科学研究懇談会 
会長  山内 薫