「強光子場科学」産官学で研究会 ― 解明・利用へ17日発足
物体に強力な光を照射した時の現象を解明、利用する新たな研究分野「強光子場科学」について、産官学の研究者が互いに情報を発信し、情報交換する研究会が17日に発足する。異業種の連携を深め、新たな原理に基づく解析機器の開発・実用化などを目指す。 名称は強光子場科学研究懇談会。東京大の山内薫教授が中心となり、京都大、理化学研究所、NTT、日立製作所、東芝、浜松ホトニクスなどの研究者らが参加する。 最新のレーザー技術が作り出す極めて強い光を照射すると物質の構造や反応が変化する。また超短時間の強力なエックス線や電子線が生じ、解析装置の開発につながると期待されている。 会は強光子場科学研究の産学での情報交換を進め、解析機器の開発を促す。国際会議などを開くほか、国際学術誌の発行などを計画している。
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